幼稚園に勤務してた頃の資料を整理していたら、この詩を見つけました。
子どもの話を聞くのは大事なこととはわかっているけど
つい「今ママ忙しいの!」と言いたくなりますよね。
でも
今度そう思った時に、このデニス・ウェイトリーの詩を思い出してみてください。
ちょっと時間のある時に読んで欲しいなと思って書き留めておきます。
UnsplashのDiana Polekhinaが撮影した写真
子どもの話に耳を傾けよう
きょう、少しあなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。
きょう、聴いてあげよう、あなたがどんなに忙しくても。
さもないと、いつか子どもはあなたの話を聞こうとしなくなる。
子どもの悩みや要求を聴いてあげよう。
どんなにささいな勝利の話も、どんなにささやかな行いもほめてあげよう。
おしゃべりを我慢して聴き、いっしょに大笑いしてあげよう。
子どもに何があったのか、何を求めているかをみつけてあげよう。
そして、言ってあげよう、愛していると。毎晩、毎晩。
叱ったあとは必ず抱きしめてやり
「だいじょうぶだ」と言ってやろう。
子どもの悪い点ばかりをあげつらっていると
そうなってほしくないような人間になってしまう。
だが、同じ家族の一員なのが誇らしいと言ってやれば、子どもは自分が成功者だと思って育つ
きょう、少し
あなたの子どもが言おうとしていることに耳を傾けよう。
きょう、聴いてあげよう、
あなたがどんなに忙しくても。
そうすれば、子どももあなたの年老いた過去の栄光に耳をかたむけるために
あなたのもとに戻ってくるだろう。
※原文では「聞く」となっていますが、私は、相手の話に積極的に耳を傾けること「傾聴」を意識しているので「聴く」と表記しています。
引用:能力開発研究家の デニス・ウェイトリー 「子ども話に耳を傾けよう」
『自分を最高に活かす』(加藤諦三訳・ダイヤモンド社)85頁。
ウェイトリーの他の本から、もうひとつ紹介しておきますね。
クリスマスの日に、5歳の子どもを連れてブロー ドウェイに買物に行った母の話です。
「街には、クリスマスソングが流れ、ウインドウは豪華に飾りつけられて、サンタクロースが街角で踊る。
店頭には玩具もたくさん並べられていて、5歳の男の子は眼を輝かせて喜ぶにちがいないと母親は思った。
ところが案に相違して息子は母親のコートにすがりつき、シクシクと泣き出し た。
『どうしたの。泣いてばかりいるとサンタさんは来てくれませんよ』
『あら、靴のひもがほどけていたのね』
母親は、歩道にひざまずいて、息子の靴のひもを結び直してやりながら、何気なく眼を上げた。
何もないのだ。
美しいイルミネーションも、ショーウインドウも、プレゼントも、楽しいテーブル の飾り付けも。何もかも高すぎて見えない。
眼に入ってくるのは、太い足とヒップが、押しあい、 突き当たりながら過ぎていく通路だけだった」
『成功の心理学』(加藤諦三訳・ダイヤモンド社)20‐21頁